採用担当者ブログ
HR Department's Blog採用担当者ブログ
★採用担当者blog★vol.206 世界の○ちゃんから
採用担当佐々木です。
今しがた書いたブログの記事が全部消えました。今、とてつもないショックを受けています。
同じ記事を、これからまた書く気には、到底なりません。
こういうことは、たまにあります。今、最高に自分を恨めしく思っています。
今、気を取り直そうと、必死です。
さて、書いていたブログ記事と、突然の別れが訪れましたが、ここでもう一つ、お別れになるものがあります。
そう、みなさんが見てくださっているこの採用サイトです。
3年近く使ってきたでしょうか。
何人もの方が訪れてくださったであろうこのサイトですが、リニューアルのため、数日後には閉鎖となります。
さみしいです。とても。
ああでもない、こうでもないと言いながら完成させたサイトですが、そろそろ私たちも、新しい一歩を踏み出すことになりました。
とはいえ、メッセージなどは当時も今も変わりませんから、こちらのコンテンツの多くも、引き続き移行はいたします。
ちなみにいえば、新しいサイト作りに追われ、さみしさに浸る余裕はありません。
ということで、先日、このホームページを作ってくださっている制作会社の担当者の方とお電話しました。
担当者といっても、その会社の社長さんです。仮に、Wさんとします。背の高い私からみても、背が高いです。
ちなみに、グローバルキッズとして運用している2つのホームページは、どちらもこの会社さんが作ってくださっています。
引き続き、コーポレートサイトの方ではお世話になりますが、採用サイトとしてはお別れです。
Wさんと、制作した当時を思い出し、懐かしいですね、などと言いながら少しお話させていただきました。
当時、デザインの選定や記事の作成など、多くの時間をさき、ああだこうだいいながら作り上げたものです。
Wさんは常にこのブログを応援してくださっていて、今回お電話した時も「もう、最近、ブログ、キレッキレじゃないですか」と何度もおっしゃってくださいました。
キレッキレ。
何度も「キレッキレ」と連呼するWさん。
途中から「キレッキレ」と言いたいだけなんじゃないかと思ってきました。
そういうこと、ありますよね。
今回は、この採用サイトの終了にあたって、作ってくださったWさんに捧ぐ、「キレッキレ」のエピソードをご紹介したいと思います。
とはいえ、そこまで期待するような内容でもないと思いますので、軽い気持ちでよみすすめていただければと思います。
しつこいようですが、Wさんは、グローバルキッズの社員でもなんでもありません。
数年前、Wさんと一緒に、お食事をご一緒したことがあります。採用チームのAさんも一緒でした。
会場は、「世界の○ちゃん」。
手羽先がおいしい、みなさんおなじみのあの居酒屋です。そのくらいの、気取らない感じが好きです。
ちょうどその頃は5月。
たまたまAさんと私の誕生日が5月なため、W田さんはサプライズをしようと思い立ってくださったようです。
そこで当日、世界の○ちゃんに、こう電話をしたそうです。
「誕生日のお祝いをしたいので、フルーツの盛り合わせかなにかをお願いします」
フルーツの盛り合わせ。
ちなみに「フルーツの盛り合わせ」といえば、一般的には、メロンだのパパイヤだの、マンゴーだのを、大きめのお皿にこんもりと彩りよく盛った、心ときめくアレです。フルーツ好きの私にとっては、見るだけでわくわくするものです。
それを、用意しようとしてくれたWさん。
なんというやさしさでしょうか。
関わっているお客さんを喜ばせようと、Wさんはそんな気遣いをしてくださったのです。
それを、世界の○ちゃんで、というところに、またとてつもないセンスを感じます。
そして、当日。
たのしく、おいしく手羽先をいただいたあと、Wさんはそそくさと席をたち、店員さんたちに何かを伝えにいきました。
おそらく「よろしくお願いします」というようなことでもいったのでしょう。
運ばれてきた「フルーツの盛り合わせ」。
運ばれてきた瞬間、時がとまったのを、今でも鮮明に覚えています。
茶色い小鉢に、こんもりともられた、バニラアイスクリーム。2つ。
その脇には、8分の1サイズにカットされた、グレープフルーツが2つ。
最後に、アイスクリームの上には、それぞれ、真っ赤なミニトマトが1つずつ。
以上です。
以上でした。
世界の○ちゃんは、私達の想像をはるかに超えてきました。
アイスクリームとグレープフルーツと、なぜかミニトマト。
なぜ、彩ろうと思った「赤いやつ」が、ミニトマトだったのか。もうすこし、なにかあるだろうに。
ちなみに、私の数十年の人生の中で、アイスクリームとミニトマトの組み合わせを食べたのは、おそらくあの日だけです。
もしかしたら、最高級のフレンチなどであれば、そういうメニューもあるのかもしれませんが。
「これが、俺たちのフルーツの盛り合わせなんだよ!」
魂の叫びを聞いた気がしました。
さすが「世界の」とつくだけあって、凡人には到底理解できません。
メロンだのパパイヤだの言って、女子を気取った、浮ついた自分を恥じました。
誰よりも衝撃を受けたのは、Wさんでしょう。
喜ばせようと思ってたのんだ「フルーツの盛り合わせ」が、「アイスクリーム ミニトマト乗せ ~ 8つに切ったグレープフルーツを添えて~」になっていたわけですから。
ただ、Wさんは、ひたすら笑っていました。
衝撃のあまり、笑い続けていました。つられて私達も、笑いつづけました。
笑い続けること、数十分。
一生忘れられない、楽しい出来事となりました。
きっとこの人は、なにかもっている。
そんな予感は的中し、この採用サイトも、多方面から興味をもっていただく場所に育つことができました。
やはりなんでもそうだと思いますが、モノには作り手の魂が宿るのでしょう。
ありがとうWさん。
ありがとう、世界の○ちゃん。
これを書いているうちに、当時の衝撃を思い出し、最初に書いたブログの記事が消えたことなど、すっかりどうでもよくなりました。
社内に関わらず、グローバルキッズには、社外にも応援してくださる方々がいるのは、本当にありがたいといつも思います。特に、採用の仕事をしていれば、たくさんの社外の方とも関わりますが、私はあまり、業者という言い方は好きではありません。
それよりも、同志のような感覚を持つことも多々あります。
引き続き、そんなたくさんの社外の仲間たち、パートナーの方々にも育てていただきながら、ともに歩みを進めていければと思います。
では、次回は新しいサイトで!
(佐々木)