SUTEKIログ
#63

人と人とが対面で話せる「通訳サービス」を全施設で導入

高島平小規模保育園

近年、保育園において外国籍の保護者様が増加し、保護者様と保育士とのコミュニケーションの在り方が課題になっていました。この課題を解決すべく、グローバルキッズでは全施設でテレビ電話通訳サービス「テレビde通訳」を導入。1歳児、2歳児が通う定員19人の小規模保育施設「高島平小規模保育園」にて、和田園長と導入をサポートした田浦に導入までの流れ、導入後の効果などお話を伺いました。

施設開発サポート部 部長 田浦秀一 高島平小規模保育園 施設長 和田恭代

外国籍の保護者様と保育士の意思疎通がスムーズに

和田:当保育園は、1歳児、2歳児が通う小規模保育施設で、現在19人のお子様が通っています。そのうち今年は3名が外国籍の保護者様で、これまで中国、韓国、モンゴル、フィリピン、タイ、台湾、ベトナムなどアジア圏を中心とした方がいらっしゃいました。

ご両親のどちらかが日本人であったり、在日期間が長いご夫婦の場合は、日本語で会話ができるのですが、なかには来日直後でまったく日本語がわからないという保護者様もいらっしゃいます。保育園では保護者様と連絡帳のやりとりをしますが、日本語の読み書きが難しく、ローマ字しか書けないという方もいらっしゃいます。お子様の体調や病気などの詳しい話ができないため、保護者様にとっても保育士にとっても不安な状況でした。

日本人のお父様が長期の出張に行くことになり、日本語が話せないお母様だけで保育園の送り迎えをすることになるとご相談があり、当園としてはその間、お母様とお子様の情報をどう共有すべきかという話になりました。そこで会社として翻訳アプリを導入してはどうかと提案したのです。

田浦:翻訳アプリでは、テキストベースのものも多くやり取りに時間がかかり、保育という忙しい現場では難しいと感じました。また、大切なお子様をお預かりしている保育施設としては、お子様の体調や状態など、細やかな表現を保護者様に伝える際、アプリやソフトウェアでの翻訳は難しいと考えました。そこで、コミュニケーションの精度をあげるために、人と人が対面で話せる通訳サービスを導入して、その場でオペレーターと保護者様に話してもらってはどうか、ということになりました。現在、当園ではクラスごとに1台ずつのタブレットを用意し、対応しています。使用方法については、和田園長と保育士の二人で説明を聞いて、全員にレクチャーしていきました。

外国籍の保護者様と保育士の距離がぐんと縮まりメンタル面での負担軽減にもつながっています

和田:初めて通訳サービスを使った際には感動しました。タブレットでタイ語を選ぶと、タイ語が話せるオペレーターの方が登場しました。お子様の話はもちろん、保護者様の体調などを気遣う内容を通訳してもらうと、母国語を聞いた保護者様の顔がパーッと明るくなったのです。今度は、保護者様の言葉をオペレーターに日本語に訳してもらい、私たち保育士も笑顔になり、みんながほっとした空気に包まれました。これまでは、日本語が話せない保護者様に対して、保育士もなかなか声がかけられないという状況が生まれていましたが、通訳サービス導入後からは、送り迎えの時間にたびたび活用される機会が増えてきました。外国籍の保護者様と保育園の距離を縮めるのにひと役買い、本当に伝わったのか不安になる保育士の心理的な負担軽減にもつながっています。

今後はコミュニケーションだけでなく、書類作成のお手伝いやご要望に対応できたらと考えています

和田:保育施設と保護者様が直接契約を結ぶ認証保育所では、なかには前日に入園が決まるといったケースもあり、母国語しか理解できない保護者様とお子様が次の日から通園されることもあります。その時の保護者様と保育士の心理的な負担は大きいものです。また、保育施設では書類を書いてもらうことも多いため、読んで説明する必要があり、外国籍の保護者様とのコミュニケーションはさらにハードルが高くなります。その為、通訳サービスは欠かせないものとなっています。今は通訳サービスを保護者様とのコミュニケーションをスムーズにするために活用していますが、今後は保護者様からの要望を聞く機会を増やしていきたいと、期待が膨らんでいます。

田浦:グローバルキッズでは、保育施設からの現場の声、日本人の保護者様の声はきちんと拾える体制が整っています。けれど、外国人の保護者様からのご要望などは一切聞こえてきません。それはご要望がないのではなく、そもそも日本語が話せないため伝える手段がないのだと考えられます。この点においても、グローバルキッズとして改善すべき課題であると日々感じています。今後は保育施設の運営に広く役立てていきたいです。

和田:保育施設の役割は、子育てをしているすべての保護者様に寄り添い、支援していくことです。日本の保育施設にお子様を預けて、日本の文化の中で育てられている外国人の保護者様は、子育ての悩みや困っていることも国ごとに違ってくるはず。そういった面までしっかりフォローしていきたいというのが、私たち保育士の願いです。

 

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